中小企業診断士はなくなる?気象予報士、合格率、役に立たない、人生変わる、やめとけ、意味ない、難易度、低下、役に立つ、将来性、うざい、これから、何年かかる、将来、役立つ
中小企業診断士が無くなるという噂があります。
苦労して取得した資格が必要無いと元も子もありません。
気象予報士も合格率が低いですが。
実際に中小企業診断士はなくなるのでしょうか。また、中小企業診断士とは、どのような資格なのか気になると思います。
では、資格が無くなるという噂はなぜ起きたのでしょうか。また、資格を持っていても役に立たないと不安になっている方や必要無い資格と疑問に思う人も少なくないでしょう。
そこで今回は
・中小企業診断士とは、どんな仕事
・中小企業診断士はなくなる?とっても意味ない?
・中小企業診断士が役に立たないと言われる理由
・中小企業診断士が無くならない理由、AI、なくなる仕事
・中小企業診断士の受験について
・中小企業診断士資格の難易度や合格率について
・中小企業診断士の活かせる仕事、なった後
・中小企業診断士の更新について
・よくある質問、なぜ中小企業が多いのか、理由、資格の休止、なぜ人気
・中小企業診断士で人生変わる?
について紹介します。
中小企業診断士とは、どんな仕事
中小企業診断士という資格とは、どのような資格なのか分からない方もいると思います。
ここでは、中小企業診断士の資格について紹介します。
1.中小企業診断士とは
中小企業診断士とは「経営コンサルタント唯一の国家資格」です。
この資格は経営コンサルティング業務を行うにおいて必要な知識を有する「証」として機能します。
資格を持っていない人でも経営コンサルティング業務は出来ますが、この様に能力が分からない人よりも、
「国家資格」を持った人に業務を任せる方が安心できます。
すなわち、経営に関する多くの知識を持った人であることを証明してくれる資格が「中小企業診断士」
なのです。
2.仕事内容
中小企業診断士は、どんな仕事をしているのでしょうか。
主な仕事内容は3つあります。
①企業診断や経営の助言
・企業から依頼を受けてヒアリングや文書などの調査
・依頼を受けた企業の現状を把握
・企業の課題を見つけ、今後の課題の解消方法を検討
この様な流れで今後の成長戦略などについてアドバイスをします。
このアドバイスを元に企業内に戦略を浸透させ、企業が成長していきます。
②講演
講演内容は様々ですが、「データを活用した管理方法」などの講演が多いようです。
中小企業診断士は、企業を様々な視点から経営を判断するので、経営に関する様々な分野に置いて幅広い知識を持っています。
この様に、企業経営者に講演活動を行い経営に役立ててもらっています。
③執筆活動
全ての中小企業診断士ではないですが、中には執筆活動をする人もいます。
例えば「ビッグデータの活用」や「ISO取得」など経営の特定分野に専門性を持っている人が数多くいます。
この様に、特定分野に専門性を持った人が執筆を行う事で、知識を社会に広めることが出来ます。また、
自分の名前が知られることでコンサルティングの仕事が増えることも期待できます。
3.年収について
中小企業診断士の年収がいくらなのか気になる人もいるのではないでしょうか。
中小企業診断士でも2つのパターンがあります。
・資格を持って会社に勤める場合
資格を持って会社に勤め、自社の経営診断や指導を行う人です。
平均年収は約600万円ですが、多くの場合は毎月の手当てとして1万円~3万円の資格手当を支給する企業が多いです。
・独立開業する場合(2016年データ)
年収 |
割合 |
300万円以内 |
8.88% |
301万円~400万円 |
8.33% |
401万円~500万円 |
9.96% |
501万円~800万円 |
19.93% |
801万円~1,000万円 |
14.86% |
1,001万円~1,500万円 |
18.84% |
1,501万円~2,000万円 |
9.06% |
2,001万円~2,500万円 |
3.62% |
2,501万円~3,000万円 |
2.17% |
3,001万円以上 |
4.35% |
独立して行う場合、この様に差があります。この差は「講演活動の回数」や「執筆稼働の有無」などです。
中小企業診断士はなくなる?とっても意味ない?
中小企業診断士はなくなるという噂がありますが、実際はどうなのでしょうか。
【中小企業診断士はなくならない!】
結論から言うと「中小企業診断士はなくなりません」
資格は持っているだけでは、何の役に立つわけではありません。活かす機会がない人には、とっても意味ない資格かもしれません。しかし、中小企業診断士の資格は活かせる機会も多く、仕事の需要もあります。
【「役に立たない」評判もある】
中小企業診断士の資格は「役に立たない」という評判があるの事実です。
この評判が気になって、資格の取得をしないという人も少なくないはずです。
役に立たないと噂せれる理由を次の項目で詳しく紹介していきます。
中小企業診断士が役に立たないと言われる理由
中小企業診断士が「役に立たない」などと言われる理由は主に3つあります。
1.独占業務がない
独占業務とは、その資格を持っている人でないと行うことが出来ない仕事や業務です。
公認会計士や気象予報士などの資格には様々な独占業務が定められていますが、「中小企業診断士には独占業務が定められてない」です。
なので、資格を持っているだけで活かせる資格ではないです。資格を取得し、身に付けた知識をどう生かせるかが重要となります。
2.資格だけでは収入にはならない
中小企業診断士の資格を持っているだけでは生活は出来ません。
中小企業診断士の資格を取った人は、一般的に2通りの活躍をしています。
①企業診断士として会社で本来の役割と共に資格を活かしていく
②独立診断士として専門分野をもって希少価値を作り、顧客を獲得する
この様に、中小企業診断士の資格とその他の「何か」を掛け合わせて強みを見出し、社会で活躍している方が多い傾向です。
3.就職などで直接役に立つわけではない
中小企業診断士の資格は、就職において直接役に立つ資格ではありません。なので中には無意味な資格を感じる人も少なくないです。
この資格は就職において「全く」役に立たないというわけではなく、資格を取得する時の目的などを明確にしておけば「自分で考えて行動できる努力の人」などと採用担当者に好印象を与えることが出来ます。
就職後に中小企業診断士の試験内容を勉強する事で、ビジネスパーソンとして必要なスキルを事前に身に付けられるという点でも後からになどなりますが就職の役に立ってきます。
中小企業診断士が無くならない理由、AI、なくなる仕事
先程「中小企業診断士がなくなる」噂について紹介しましたが、実際にはなくなりません。
無くならない理由は大きく分けて3つあります。
1.勉強内容は様々な場面で役立つ
中小企業診断士の試験に合格するには、組織経営に関する分野を学習します。
経営戦略や組織、人事やマーケティング、物流やITなど非常に幅広い分野の知識だけでなく、問題解決力や説得力の基礎などコンサルティングに必要なスキルまでも習得します。
2.社会人に人気や需要がある
今では中小企業診断士の資格は人気があり注目されている資格です。
組織経営に関する幅広い知識を持つ人材として重要が高まっていることに加え、社会人においても評価が高まってきています。
3.AIにもとって変われない
中小企業診断士は将来性があります。近い将来なくなる仕事が多くあります。
AIによる代替可能性の高い職業で、中小企業診断士は最も代替できない職業であることがあきらかになりました。
2015年12月に公表された研究結果は次の通りです。(野村総合研究所とオックスフォード大学の共同研究)
士業 |
AIによる代替可能性 |
行政書士 |
93.1% |
税理士 |
92.5% |
弁理士 |
92.1% |
公認会計士 |
85.9% |
社会保険労務士 |
79.7% |
司法書士 |
78.0% |
弁護士 |
1.4% |
中小企業診断士 |
0.2% |
上記の研究結果により、行政書士や税理士などは今後AIによりなくなる仕事になる可能性が高いです。
中小企業診断士はAIにとって代われず、これから将来性のある仕事となるでしょう。
中小企業診断士の受験について
中小企業診断士の資格を取得するにはどうすれば良いのでしょうか。
ここでは、2022年度の受験について紹介します。
1.試験日
・1次試験:8月6日(土)、8月7日(日)
・2次試験(筆記):10月30日(日)
・2次試験(口述):2023年1月22日
2.申込方法
①受験資格
1次試験に受験資格はありません。年齢や学歴、性別など関係なく、誰でも受験できます。
②申込期間
2022年の申し込み期間は「4月28日(木)~5月31日(火)」です。
この期間を過ぎると、どんな理由が合っても受付できないので早めに申し込みしましょう。
3.申込の流れ
①1次試験
・試験案内や受験申込書を入手
・受験料の支払い
・受験票と写真票を受け取り、写真票に写真を貼付け
※試験当日に受験票と写真票を忘れず持参しましょう。
②2次試験
・試験案内入手
・受験料の支払い
・受験票と写真票を受け取り、写真票に写真を貼付け
※受験資格は「2次試験の年度の1次試験合格者」「2次試験の前年の1次試験合格者」「平成12年度以前の中小企業診断士1次試験合格者(1回に限る)」のいずれか1つが必要です。
受験時間内で試験問題が早く終わっても、途中退出できないので注意しましょう。
4.中小企業診断士の合格は何年、何ヶ月かかる?どのくらいで取れる?
中小企業診断士に合格するのは「平均3年」掛かります。合格までの平均受験回数は3回と言われています。
独学で一発合格を目指したいのなら10か月~1年のちゃんと勉強する期間が必要です。
何年かかるかは個人差があるります。
中小企業診断士資格の難易度や合格率について
中小企業診断士の試験の難化、難易度は高いと言われています。どんな問題が出題されるのか、勉強時間はどのくらいすればよいか分からい人もいると思います。
ここでは、難易度や合格率などについて紹介します。
1.合格率
各試験の合格率は次の通りです。(2020年度のデータ)
・1次試験:42.5%
・2次試験:18.4%
1次試験と二次試験を合わせた場合は「わずか9%」と合格率が一気に低下するほどの難易度が高い資格です。
2.学習範囲
中小企業診断士の試験の難易度(合格率)を紹介しましたが、どの位難しいか分かっていただけたのではないでしょうか。ここでは、学習範囲について紹介します。
<1次試験>
1次試験の学習範囲は次の7科目で構成されています。
・経済学、経済政策
・財務、会計
・企業経営理論
・運営管理(オペレーション、マネージメント)
・経営法務
・経営情報システム
・中小企業経営、中小企業政策
※合格基準は「総点数の60%以上、かつ1科目でも40%未満の無い事」となっています。
<2次試験>
①筆記試験
中小企業の診断および助言に関する実務の事例Ⅰ~Ⅳの4科目です。(各100点満点)
②口述試験
筆記試験の事例などをもとに、中小企業の診断や助言に関する能力について面接されます。
※合格基準は「筆記試験で総点数の60%以上、かつ1科目でも40%未満の無い事」と「口述試験では判定が60%以上である事」となっています。
※試験勉強は書店やネットなどで過去問で学習するのが良いでしょう。
2次試験合格後、15日間以上の実務補修または診断実務従事を経て「中小企業診断士の登録」となります。
3.資格はどれくらいで取れる?どれくらい難しい?
中小企業診断士の資格はかなり難しいです。いつから勉強すれば良いのでしょうか。また、どれくらい勉強しないといけないのでしょうか。
中小企業診断士の資格を取得するまでの学習時間は「一般的に800時間~1,000時間」と言われています。
試験勉強時期は早い方がよいですが、先程の勉強時間1,000時間とすると、9月~11月から開始するのが理想でしょう。
※これは独学でが勉強した場合の時間です。個人差があるので参考程度にして下さい。
中小企業診断士の活かせる仕事、なった後
中小企業診断士になった後、活かせる仕事、何の仕事があるのでしょうか。
①コンサルティング業界
経営コンサルタントとして必要な知識や考え方が身に付けているので、経営コンサルティング業界に転職する場合には有利になります。この業界では前職の知識や経験が転職に生きることも多いです。
②士業の事務所
会計事務所や税理士事務所への転職にも有利です。
財務会計や税務は経営と関連性があり、クライアントから税務相談に加えて経営に関する相談をされることもあります。この様に顧客のニーズにこたえるため、会計事務所や税理士事務所では中小企業診断士の需要が高まってきています。
③公的な中小企業支援機関
具体的には、商工会議所や商工会、都道府県等中小企業支援センターや地方経済産業局などの求人があります。ただし、公的機関の数が少ないので、公的機関に転職や就職しても中小企業診断士の求人は限定的ですごい少ないです。
④一般企業
一般企業でも、この資格は有利となります。
総務部門や管理部門などの間接部門でも中小企業診断士の資格を役立てることが出来ます。経営目線の考えができる人材として創業融資やプロダクトマネージャーといった中枢に関わる仕事を任せてもらえやすいです。
この様に、中小企業診断士は凄い資格なのです。中小企業診断士の資格を持っていれば
人生変わるかもしれません。70歳のシニアの方でも中小企業診断士をやっている方がいます。
中小企業診断士の更新について
中小企業診断士の資格を取得したら、自動車免許証の様に更新があります。
ここでは、免許の更新について紹介します。
1.更新条件
中小企業診断士には、登録に有効期限があります。「5年に一度更新」する必要があります。
更新する時には2つの要件を満たす必要があります。
①専門知識補充要件
・理論政策更新(理論政策)研修を修了
・論文審査に合格
・理論政策更新(理論政策)研修講師の指導
上記のいずれかを合計して5回以上行う事が条件です。
②実務要件
・診断助言業務等に従事
・実務補修を受講
・実習、実務補修を指導
上記のいずれかを合計して30日分行うことが条件です。
2.必要書類
①中小企業診断士登録申請書
②専門知識補充要件の証明書
③実務要件の証明書
④中小企業診断士の登録証
3.更新費用
各要件ごとに費用が掛かります。
①専門知識補充要件に掛かる費用
中小企業診断協会の実施する理論政策研修の場合、1回あたり6,300円必要です。
更新するには5年間で5回必要なので、必要な費用は「31,500円」となります。
②実務要件に掛かる費用
診断助言業務に従事している場合は働きながら要件を満たせるので必要な費用は掛かりません。
実務補修をする場合は講習費などが掛かります。補修は協会に入会している人のみ受講することが出来ます。
入会金や年会費は都道府県で異なります。
東京都中小企業診断士協会の場合
・入会金:30,000円
・年会費:50,000円
となります。年間費用が掛かるので注意しましょう。
よくある質問、なぜ中小企業が多いのか、理由、資格の休止、なぜ人気
ここでは、よくある質問を紹介します。
①日本はなぜ中小企業が多いのか?
【回答】
中小企業が税制や金融、法律などで守られているので、企業規模を拡大しない方が有利だからです。
それは歴史的な背景があり、例えば、戦争の要因の一つが財閥だったという事で企業分割されたり、
敗戦後海外から帰って来た人が多く、自営をさせるしかないという事情があるのですが単純な比較は出来ません。日本やドイツやイタリアは中小企業が多いです。
②海外赴任などで実務ポイント取得が困難な場合はどうすればいい?
【回答】
中小企業診断士資格を休止した方がいいです。中小企業診断士は「資格の休止」が認められています。
中小企業庁に休止の届け出をすれば、経営診断の業務をする事を休止し、休止申請を行った日から15年を限度に「有効期間の時間経過を一時的に休止」することが出来ます。再開する時も手続きがあり必要書類もあるので事前に確認しておきましょう。
③中小企業診断士は、なんのため?なんの仕事?なぜ人気があるの?
【回答】
理由は様々ですが、まずは中小企業診断士資格を持つ「ステータス」があります。
中小企業診断士資格は、社会人が働きながら取得できる資格の中で最上位にランクされる人気の資格です。
また、この資格は「企業内で活用しやすい」という理由もあります。
中小企業診断士で人生変わる?
この様な噂がありますが実際には人気が高い職業です。
無くなると噂される理由と無くならない理由を先程紹介しました。こちらを参考にしてみて下さい。
この資格は
「やめとけ」
「うざい」
「なんの役に立つ?」や「やめたほうがいい」「必要ない」とも言われますが、この職業に需要は高く資格を取得する事をおすすめします。しかし、中小企業診断士になるまでの難易度も高く年何回も受験があるわけではないのであきらめたいと思う人も多いと思います。何から勉強していいか分からない人も先程学習版を紹介しているので参考にしてみて下さい。
中小企業診断士の資格は誰でも受験することが出来ます。
中小企業診断士の資格の取得を考えている方や興味がある方は今回の記事を参考にしてみて下さい。
今回は、中小企業診断士はなくなるのかについて紹介しました。